●宮崎県小林市にあります児童療育サポートセンターぴこっとです
当施設では『フレームワークを活用した自閉症支援』を土台とし、絵カード等を使ったコミュニケーションや応用行動分析的関わり、感覚統合療法のアプローチなど様々な技法をとり入れながら、利用児さんに合わせて支援を組み立てています。
今回は新人研修の様子をお伝えします。
新人研修は一ヶ月間ありますが、その大半を発達障害の特性と、特性からどのように環境設定するかの理解に費やします。
どの技法を用いるとしても、特性理解とその子に合った環境設定があることで各アプローチが実施しやすくなったり、効果が上がりやすくなる、まさにフレームワークは支援全般の土台だと考えているからです。
「特性シート」「構造化・支援シート」を使用し、以下の作業を何度も何度も繰り替えします。
1)利用児さんの支援を見学しながら「特性シート」に記入
2)チームで意見を出し合いまとめる(指導職員からフィードバックを受ける)
3)「構造化・支援シート」に記入する
水野先生のご著書である『「気づき」と「できる」から始めるフレームワークを活用した自閉症支援』の「自閉症特性解説の手引き」を参照しながら進めますが、「これは特性なのか…?」「特性だと思うけど、どの特性…?」「整理統合って…?」とはじめは皆、産みの苦しみを味わいます…。
それでも、10人、20人と書き終わるころには沢山の書きこみがされたオリジナルの「手引き」が出来上がり、新人研修後も頼れる財産になっているようです(便宜上コピーして使用させていただいています)。
●新人研修を受けた職員よりコメントです。
「はじめてこの研修を受けた時は、観察する視点が多く混乱することや、これがこの子の特性なのか疑問に思う事も多々ありました。
しかし、特性シートを使用しながら実際に子どもの行動を観察したり、継続した関わり、行動の振り返りを何度も繰り返していく中で、徐々にその子の特性への気付きが増え、生活の中でどう影響しているのか考えながら関わる事が多くなったように感じます。
また、特性シートを活用していくことで、今その子に本当に必要な支援は何か整理する事ができると実感しています」(職員のコメント)
より「分かった!」「おもしろい!」と感じてもらえる新人研修を目指して、今後も様々なワークシートを活用させていただきます!
(文章:児童療育サポートセンターぴこっと・ぴこっと西町 櫻木)
【水野より】
児童療育サポートセンター「ぴこっと」は、宮崎にあります『フレームワークを活用した自閉症支援』の実践協力事業所※です。どんな療育方法やプロセスの中でも、自閉症や発達障害を特性を軸にすることが重要になります。児童療育サポートセンター「ぴこっと」さんは、『フレームワークを活用した自閉症支援』を職員研修の中に組み込んでいただいています。特性の理解は時間がかかります。そのためにもフレームワークを使っての職員研修がスキルアップに効果をあげます。
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