まずこちら:「複数のことをいっぺんに教えない工夫」【その1】【その2】【その3】
自閉症・発達障害の人は、複数のことをいっぺんに処理することが得意ではありません。そこで指導や支援の時に、複数のことをいっぺんに教えない工夫が必要になります。
自閉症・発達障害児・者への教育支援の中での工夫を数回にわけて紹介しています。今回は。。。。
●刺激の影響の少ない場面で教える
自閉症の人は、様々な刺激に影響をうけて課題や活動に注目することが難しくなります。
刺激の影響のある場面で新しい課題を教えることは、刺激を無視しながら、課題に取り組むようになります。
刺激をを無視することと、新しい課題を学ぶ、2重、3重の課題につながります。
そこで刺激の少ない1対1で教えることが重要になります。
例1)概念や教科などの課題を1対1で先生と勉強するエリアで教える
例2)はき掃除を人の行き来が少ない刺激の少ない場面で教える。
●刺激の影響の少ない自立エリアで自立する
繰り返しになりますが、自閉症の人は刺激の影響を受けやすく、刺激を無視することが困難です。
1対1のエリアで教えた内容を一人で自立して実施する時にも刺激の影響を少なくする工夫が必要になります。
場合によっては1対1のエリアよりも刺激の統制(例えば、パーテーションなど)の度合いも増えることがあります。
刺激を統制し、課題に注目し自立度を高め、少しずつ複雑なエリアに応用するようになっていきます。
将来は、刺激の多い場所で生活するから最初から刺激の中で教えるというのは、多くの場合うまくいきません。まずは刺激の少ない場所で学んで、注目と自立度が高まることで複雑な環境での自立につながるのです。
また基礎セミナーやいくつかのスキルアップセミナーでは、実際にアセスメントの設定によるロールプレイを実施します。
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