*まずは自閉症の特性を軸にする意味の記事をご覧ください!
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』で掲載の『自閉症・発達障害特性シート』を多くの皆さんに活用していただきたいと、項目の【特性】について解説をしていきます。より深めていただくために【特性カルタ】と【特性シートの記入例】も掲載します。本日は『変化の対応の困難さ』です。
●変化への対応の困難さ
今回は、変化への対応の困難さです。自閉症の人は、場所、物、人、予定、習慣になっているも のの変化に対して不安や抵抗をしめすことがあります。いつも同じ状態は得意なんですが、いつもとは違うことに対応することが困難さで、混乱や不安、抵抗をしめしますことがあります。
書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』『生活デザインとして個別支援計画ガイドブック』では、予定や状況の変更の困難さ ・活動の流れ、物の置き場所など習慣になっ ているものを維持しようとすることも、この変化への対応の困難さに含んでいます。
変化することの対応の困難さは、いつもの同じ状態を保持しようとする特性とも言えます。
*特性シート記入例:バスの座席など、いつも同じ場所に座り、他の人が座ると混乱することがある。(シート参照)
*特性シート記入例:物や道具の置き場所が変わることに抵抗し保持しようとする(シート参照)
自閉症の人の変更の困難さは、生真面目さでもあり、弱みであり、強みである部分です。
*特性シート記入例:日課の変更などが難しい。変更になっても無理に実施しようとすることがある(シート参照)
変化への対応の困難さへの支援としては、変更や修正について、日頃から視覚的に伝える習慣が重要になります。変更・修正がある直前や少し前に変更や修正を視覚的につたえます。事前に変更があることを予告することもします。
●「いつも同じが得意」を活用する
変化の対応の困難さは苦手さですが、同じ状態を繰り返すことが得意という強みでもあります。そこで習慣(ルーティン)を活用します。例えば、スケジュールのチェックやワークシステムなどの視覚的手だてのチェックの仕方もいつも同じして、一貫してチェックできるようにします。
●変化への対応の困難さの指導・支援の方向性
- 「いつも同じが得意」を活用する(=ルーティ ンの活用)
- 物の位置などのこだわりは印などで基準を明確 にする
- 事前にわかる変更は予告する
- 視覚的に活動予定、支援者等の予告が必要
- 変更も視覚的に伝える(変更のシステムなど)
- 視覚的に指示を修正する
- 変更や修正は習慣化する
●関連のリンクです
★青本『フレームワークを活用した自閉症支援』はこちらから(エンパワメント研究所)
★緑本『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』はこちらから(エンパワメント研究所)
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