本人ができた部分は、支援や指導が必要ない部分です。
この「できる部分」を発見した場合の以下の2つのステップがあります。
● 「できる部分」を活用する
● 「できる部分」を発展させる
●「できる部分」を活用する視点
できる部分は、生活場面で活用していきます。
例えば、絵がわかる、写真がわかるなどはスケジュールなどの視覚的な手だてに活用します。
また、何かの活動・課題の中や、その手だてで活用していきます。
そこで、
何かの活動や課題をする時には、その中の「できる部分」を押さえます。
また、日頃から「できる部分」のアセスメントして、様々な活動、課題に活かせるように資料をまとめておきます。
※書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』では、活用できる部分等を書き出す「個人情報シート」の解説とシートが掲載されています(シートはこちら)。
※書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』では、理解している情報や活用できるスキル、概念のアセスメントについての解説とワークシートを掲載しています(シートはこちら)。
●「できる部分」を発展させる
「できる部分」は次のステップに発展させて教えることもあります。
例えば100ピースのジグソーパズルが「できる部分」であれば、150ピースを課題にし教えます。
主な発展の仕方としては、
- 同じ概念・スキルで素材を変える
- 同じ概念・スキルで内容を変える
- 違った場所、場面で行う
- 量を増やす
- スピードを決める(遅くする・早くする)
- いくつかのできている部分を複合にした活動をする