【まずは関連記事【自閉症児・者が「安心して生活できること」について考えてみる】をご覧ください】
本日は、過剰な刺激の統制が安心を阻害する話です。
刺激をパーテーションなどで統制することは、活動に集中でき、安心さや自立につながります。
しかし、過剰なパーテーションにより、見通しが持てなかったり、
周囲の必要な範囲の状況、変化に気づくことが難しくなったりします。
常時、過剰な刺激の統制を受けている人は、工夫しながらの地域参加に移行することが難しくなります。
また生活全般の刺激を、人にゆだねた形の刺激の統制が増え、
自己防衛や自己調整の力を阻害します。
人から過剰に刺激を統制されるのと、ある程度の刺激統制を自己調整するのでは、どちらが安心できるでしょうか?
たぶん刺激の統制を自己調整できることの方が、見通しもあり、安心できる設定になります。
もちろん本人が苦手な刺激で、本人自身が刺激を調整するのが難しい時には、サポートすることが重要になります。
しかし、本人が自己調整できることは、小さい時から教えることができます。
1つの自己調整の方法として、周囲に要求することがあります。
例えば、イヤマフをくださいと先生に伝えたり、自分でイヤマフを状況にあわせてつけたりすることです。
また、パーテーションなどを自分で追加することも教えることができます。
私が関わる事業所の多くが、可動タイプ、追加タイプのパーテーションがあります。
これは、支援者が本人の状況を見て、必要に応じて使用することもありますが、
本人が自分で、パーテーションを持って来かしたり、追加したりすることができます。
【児童発達支援センターぐるんぽの追加のパーテーション】
【フラットな環境での追加のパーテーション】
【じゃばらタイプのパーション】
◆8月1~2日 NPO法人陽だまり 自閉症教育・支援フレームワーク2デイセミナーin霧島
http://bouzan-note.com/event/3333.html
安心の生活の質のためのアセスメントと教えるをセミナーで!是非、ご参加ください!