地震により被災をされた皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
いつも災害時には自分の無力感を感じます。まだまだ、安全確保が最優先と思いますが、変化があった日から意識して欲しポイントを東日本大震災時にまとめましたので、余裕が無いと思いますが、参考にしていただければと思います。大きい変化があった時に、視覚的支援を始めることにはデメリットがあります。すでに視覚的支援を進める記事が広がっていますがご注意ください。
災害時にはじめて視覚的支援を使うことのデメリットを書きます。(東日本大震災の時の記事はこちら)
災害時は、これやっていいの指示よりも、これやってダメの指示が多くなります。
日頃から使っていない視覚的支援をここで使うと、視覚的支援が本人にとって悪いイメージばかりなります。
その時は、受け入れても、長期化したり、日常に戻ったとき視覚的支援を拒否する方もでます。
また、災害の怖いイメージと視覚的支援ツールが結びつき、視覚的支援ツールを見ただけでフラシュバックを起こすケースもあります。
もちろん、災害時に視覚的支援が必要な場面はでてくると思います。
その時は上記のことを念頭において、本人にとって意味ある、できれば「○○やっていいよ」の提示が大事です。
本来はやはり、日頃からの視覚的支援を使う習慣が重要です。
しかし、いま被災されている皆さんに伝えるのは酷な話と思います。
可能であれば今後、災害時に視覚的支援をすすめる記事に関しては慎重さや、補足説明をつけていただきたと願いします。
災害時、特に避難所で、最善策、工夫をしていただきたいポイント書きます。難しい部分もありますが、無力な私が考えた内容です。
【本人が活動して良い場所を明確にする】
まず、本人が活動していい場所(休憩場所としての活用も含む)の確保とその範囲と境界を明確に提示してください。
マットや可能で必要に応じてパーテーション。
「このあたり」ではなく、視覚的に範囲がわかるようにすることが、本人にも、周囲にもわかることが大事なんです。
関連記事:境界を明確にして「守れること」 「守られていること」を伝える
【具体的な活動を設定します】
自閉症の人は、自由で曖昧な時間が多くなることが得意ではありません。
なんらかの活動を用意してください。年齢等にあわせて余暇、遊び、エクササイズ、お手伝い等。
開始は物などを使った指示。終わりが明確な方がいいと思います。
関連記事:避難所等での具体的な活動の設定
【周囲への啓発を続けてください(踏ん張りと・我慢しないの発想)】
周囲に事情を説明してください。
特に長い時間の避難では、周囲に本人の特性や想定される行動、支援や配慮のポイントを、
真摯に、そして具体的に周囲に説明、協力を求めてください。
まずは御隣さん、次にキーマン、自治会の方や民生委員、あと警察の方など。
いっぺんに伝えないで、少しずつ協力者を増やしてください。
なかには無理解な方がいますが、まず理解している方からで充分です。
ギリギリまで踏ん張って感情的な部分ではなく、真摯に進めてください。
それでもうまくいかなかったら、我慢しなくて良い感情を出していいんです。大事なのは最善であること、長期に備えることです。
だから踏ん張りも、我慢しない発想も、どちらも大事なんです。
本当は細かいことはまだあります。しかし、まず3つが最善をサポートします。
本人がパニックになったときは、安全を確認し、まず周囲に距離を保ってもらうように協力をお願いしてください。
変更の伝え方は、「終わり」と「次」で伝えます。例えば、何ができないときに、その活動の道具を布でおおって「おわり」と伝えるなどもあります。
すいません無責任で一方的ですが情報提供します。
以下はブログに書いた関連記事です。
*環境を整理します:特に本人の活動場所とその境界を明確にする
*周囲に障害受容を求める:必要な配慮をしてもらうことと、少し距離を保ってもらうこと
*緊急時の視覚支援のポイント:書けばいいのではなく、あるもので個別化
*活動を具体化します:具体的な活動の例を【役割】【勉強】【余暇】【運動】であげています
*OKで伝えます!:場所と活動を明確にする支援の意味「これOK」を伝える。
とても、分かりやすかったです❗
困ってからの支援ではなく、事前に起こる出来事を想定して、進めていくことが、大切ですね❗
ありがとうございました😃
コメントありがとうございます。過去は変えられません。でも今何をするのか、明日から何をするかは、決められます。