●ユニバーサル設定と個別設定のある保育所
以前、広島時代にコンサルテーションを保育所での様子です。
この保育所は書籍『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』45頁に掲載している保育所です。
いくつかの教室で個別の設定とユニバーサルの設定が上手に整理されていました。環境の工夫や視覚的な支援だけではなく、教える工夫も工夫されていました。ハード面とソフト面が保育所できる範囲で準備されている部分が本当に良いモデルになると感じます。
<なんと!この完成見本はユニバーサル設定>
積み木の完成見本はユニバ―サル設定で、定型発達の幼児さんも、発達障害を持つ幼児も最初は完成見本のある状況から少しずつ自分の発想につなげられていました。
<視覚的指示もユニバーサル設定>
<おたすけペン>
わからない時に教えてもらう・助けてもらうの『おたすけペン』のアイデアは、教えてもらう習慣にもつながっていました。
ユニバーサルな活動の指示で、クラス全体も個別も見通しをもって取り組む姿がよく見られていました。
●教室の中に明確な境界
教室の環境設定も明確な境界が設定されていて、様々な遊びのブースもありました。そのことで、どこで何をするのかが明確になっていました。遊びのブースは社会的な規模が多くならないように入ることができる人数を視覚的に提示されていました。さらに並行遊びの時間と場所が設定されていました。
●1対1の先生と勉強の場所で学んで教室で応用のプロセス
大きな成果をうんだ設定として、1対1の勉強のエリアがあります。
みんなの中では学びにくいことを先生と1対1で学ぶ場所・時間で教えられてはいました。それは、ニーズがあるかただけではなく、定型発達のお子さんにもでした。
結果は、驚くほどの効果を生んでいました。一番私が感動したのは、対象になった幼児さんの自尊心と社会性の部分に大きな変化があったことでした。
事前に練習を個別でやっていたために、教室の中で自信をもって活動できていました。
また、周囲のお友達から手助けを受ける場面や、逆に自分が教える場面もありました。自立と般化、さらに丁寧な統合のステップにつながっていました。
事前に1対1のエリアで教えることで、本番でも自立的に工作などに取り組み自尊心も向上していました。
事前に1対1のエリアで教えたり、少ない人数で練習したりすることで社会的な中でも自立的にお友達を意識しながら取り組む場面が増えていました。
広島での八年間の実践では、1対1の教える場面の設定を重視した地域支援へのアプローチを続けてきました。その中で周「マニアックだなぁ~」という雰囲気で押しつぶされそうになりしました。しかし、このような保育所実践が私に勇気をいただけました。やっぱり大切なステップです。
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