児童デイサービス(当時の名称)をオープンさせるにあたり
【特性を軸にした個別支援】と【ステップを踏みながら自立的に活動できる指導】を
実践したいという2つの目標を決めました。
自閉症や発達障害に特化した日中支援の経験があるわけでもなく、
どこからスタートすべきなのかも分からない状況でしたが、大きな夢を描いていました。
行動援護研修や成人の方の余暇支援でご縁のあった水野敦之先生に
コンサルテーションをお願いしました。とにかくスタートするために、
インフォーマルアセスメントの方法や自立課題作成のプロセス等、
基本的なことを叩き込んでいただきました。コンサルテーションスタート時は、
コンサルティ以上に、コンサルタントの負担や不安がかなり大きかったと思います。
(今では、なつかしく笑い話にすらなりますが。。。)
【自閉症の理解を基本にする】【アセスメントからはじめる】【個別化する】
【実証された方法を活用する】【目的は自立】【親やチーム間の協働を重視する】
この6つの考え方を実践するためのスタートは、想像以上にハードルの高いものでした。
スタートした、2011年4月から5月までの2ヶ月間に、5回のコンサルテーションを
実施していただきました。その後、心配をおかけした為、プライベート訪問も
数回していただいたこともありました。コンサルテーション後の指導は、メールや電話でやりとり。
スーパーバイズされたことは、スタッフで共有し、山積みのTODOリストを
ひとつひとつ減らしていく作業。スタッフ一同、疲労もありくじけそうに
なったこともありましたが、タイミングよくいただくスーパーバイズや
的確な指導に、たびたび救われました。
障害特性を軸にして活動を組み立て、構造を考え、スタートすること。
お子様の変化や成長に合わせながら、一貫した指導や支援を継続していくことは、
コンサルテーション無しには実現できないものだと痛感しています。
コンサルテーションを実施すると、その時その時の現場の課題が明確に発見されます。
時には、現実から逃避したくなる課題や大きな変化や変革が必要な時もあったりします。
課題解決のために、水野敦之先生からいただいたスーパーバイズを基に、
スタッフとディスカッションしながら試行錯誤を積み重ね、
真摯に課題や現状に向き合う中で、スモールステップを踏みながら、
スタッフ一同、成長を実感していけることは幸せなことだと感じています。
お陰さまで、療育サポートセンター クレアも3年目を迎えさせて頂きました。
水野敦之先生のオーダーメイドのコンサルテーションをはじめ、
沢山の方々に支えていただき、今があります。
まだまだ発展途上、これからも沢山の課題に遭遇していくと思いますが、
コンサルテーション、セミナー、日々の実践の3本柱で地道に歩んでいきます。
【チームで成長できる事業所】であり続けることで、少しでも地域福祉に
貢献することができればと考えています。
「地道が一番かっこいい」療育サポートセンター クレアをスタートさせた時から、
今現在も一貫していただいているスーパーバイズは、いつも大事にしている言葉です。
株式会社 ぷれしゃす
療育サポートセンター クレア
〒840-0008
佐賀県佐賀市巨勢町大字牛島446番地13
http://www.pureshasu.com/
筒井愛子