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書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』『生活デザインとしての個別支援計画ガイドブック』で掲載の『自閉症・発達障害特性シート』を是非、活用していただきたいと、項目の【特性】について解説をしています。より深めていただくために【特性かるた】を掲載します。本日は『時間の整理統合の困難さ』です。
●整理統合の困難さ
自閉症の人は様々なことを整理統合すること、言い換えると【選ぶ】が得意ではありません。私たちは周囲や自分の状況を把握して様々な選択・調整等を行うのが整理統合ですが自閉症の人は得意ではありません。詳しくはこちらをください。
まず多くの支援者に理解していただきたいのが『空間の整理統』と『時間の整理統合』です。
【空間の整理統合】
空間を選ぶこと。物や材料、自分のいる場所を選んだり、調整したり、変更したりすること。
【時間の整理統合】
時間を選ぶこと。つまり日課や活動の計画を立てたり、調整したり、変更したりすること。
●時間の整理統合の困難さ
今回は、【時間の整理統合】の特性の紹介です。自閉症の人は、周囲や自分の状況を把握して、日程の計画や調整、変更、活動や手順の調整、見通しを持って行動することが得意ではりません。時間を決めることっては自閉症の人にとって難しいことの1つです。
決められた予定(日課)をその通り守ることができても、周囲の状況に合わせて予定(日課)を調整したり変更したりすることが得意ではありません。
見通しを持つことの困難さも、時間の整理統合の困難さになります。様々な曖昧な情報から見通しを持つことが自閉症の人たちにとって難しいのです。
終わりの提示が曖昧でわかり難い状況、又は終わりが提示されたいない状況も自閉症の人にとって不安や混乱をうむことがあります。
時間と質を調整して丁度いい加減で仕事を進めることも自閉症の人にとって難しいことです。
●時間の整理統合の困難さの指導・支援の方向性
- 1つ1つの活動の終わりを提示する
- 終わったら何があるのかの予告をする
- 一日のいくつかの活動の見通しを伝える(スケ ジュール)
- 1つの場所でのいくつかの活動を伝える(ワー クシステム)
- 1つの活動の見通しを伝える(例:手順書)
- 日課や活動流れの変化を視覚的に伝える(変更のシステム)
- やらなくてはいけないリストを提示する
●関連のリンクです
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