●構造化が目的ではありません!目的はQOL!
私たちの生活の中にもたくさんの構造化があります。構造化は、様々な情報や環境を整理して伝えたり設定したりする方法です。
自閉症の人への構造化はTEACCH自閉症プログラムだけではなく、多くの国・地域、療育技術で使われています。
しかし、構造化はあくまで補助具、アイデアです。
構造化の目的は、自立と質の高い生活です。
構造化があることで私たちの生活は?→自立的で、豊かな質の高い生活
構造化がなかったら私たちの生活は?→自立的でなく、豊かでない生活
●構造化によって
- 理解しやすくする。
- 混乱を少なくする。
- 効果的な学習・活動を助ける。
- 自閉症の人たちが自立的に生活できる→自尊心を育てる
一番の目的は「自立」→豊かで質の高い生活
【構造化とは?】
私は、どんな地域でも、すぐに実践に結びつきやすいTEACCH自閉症プログラムの構造化された指導を中心に活用しています。
構造化では、自閉症の方に、
「い つ」
「どこで」
「何 を」
「どのようなやり方で」
「どうなったら終わりなのか」
「終わったら、次に何があるのか」 の情報を視覚的につたえる
●TEACCHの構造化のアイデア
*物理的構造
・環境を整え、刺激を統制する
・1つの場所は1つの活動に設定
*スケジュール
・「いつ」「どこ」「何を」の情報を伝える
*ワークシステム
・活動とその終わり等を視覚的に提示
・[何を][どのくらい][どうなったら終りか][終わったら何があるか]の情報を伝える
*視覚的構造化
・見える形でわかりやすく伝える
・視覚的指示、視覚的明瞭化、視覚的整理統合の3つがあります。
*ルーティンの活用
・いつも同じは得意を活用
参考記事:
●再構造化のサイクル
様々な理由(例えばアセスメント不足、本人の変化)によって本人に構造化があっていない時に、再調整することを再構造化といいます。
アセスメント(評価)→計画を立てる→実施する→構造化さえた支援の評価→微調整=再構造化→繰り返す(継続的なアセスメント)
●構造化を活用することでのメリット
*構造化は自立を支援する
*構造化は広がりを支援する。構造化は般化を支援する。
*構造化は一度設定すれば色々な支援者が同じように支援できる。
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