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活動を発見する・広げる視点/自閉症・発達障害支援

2021年6月27日
by mizuno
余暇支援, 発達障害, 自立活動, 自立課題, 自閉症
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katsudouhakken

自閉症や発達障害に関わる支援者や先生から「活動(とくに余暇)を増やしたい」という質問を受けます。

結論から言えばアセスメントから始めることが大切です。しかも、その活動を増やす、広げるためのアセスメントには様々な視点が必要になります。

今回は、その中のいくつかを紹介します。また、活動を発見するためのワークシートも紹介します。

 

●曖昧な自由時間の苦手さ

自閉症や発達障害を持つ人の中には、何をやっていいかわからない曖昧な時間が苦手な方がいらっしゃいます。反対に、具体的な明確が活動、例えばお仕事のような活動の方が見通しがもちやすく好きな場合がよくあります。

そこで活動内容を広げる時に一番大切なのは具体的に設定することです。例えば「いつ」「どこで」「何を」「どのように」「どうなったら終わりか」「終わったら何か」がはっきりとわかる方がいいです。

 

●好きな活動を取り入れる

好きなことを活動として設定することに多くの方が多分疑問はもたないと思います。好きな活動は本人にとって意味があることです。

また強く注目している部分ですので、自立にもつながりやすいです。生活の中に入れ込むことで他の活動の目当てにもなります。

さらに好きな活動を始める時に、また活動中には様々な要求が必要になります。さらに好きな活動を人に話すコメントの機会も設定できます。表出コミュニケーションの機会としても好きな活動の意味は大きいわけです。

しかし、好きな活動が必ずしも適切にできるわけではありません。また好きな活動だけでは生活は広がりません。好きになるプロセスの最初は活動の出会いです。それについてはこの後の文章を参考にしていただければと思います。

 

●「できること」を取り入れる

「できること」もそれを活動として設定することは有効です。それが好きでも、好きでなくても(嫌いなものはもちろん活動としてハードルが高い)、明確な見通しを伝えることで活動になります。

「できること」も注目しやすいし、何よりも成功の経験になります。好きでも、好きじゃなくても「できる活動」を生活の中に入れることで、生活の成功イメージが強くなります。

できるけど好きではない(嫌いでもない)ものの出会いは、好きな活動につながることもよくあります。

「できること」で、もう一つ紹介したいのは、組み合わせる視点です。いくつかのできることを組み合わせることで活動になることがあります。

 

●もう少しの部分は教える

もう少しでできそうなことを見つけ、それを教えることで、できる活動につながります。できる活動は好きな活動にもつながることもあります。

この「もう少しでできる」が活動を広げる大切なプロセスになります。可能性と言い換えることもできます。

 

●活動の範囲を明確にする

どんなに好きな活動でも、またできる活動でも、活動には適切な範囲があります。

そして範囲を明確にする境界も必要になります。

活動で大事な範囲・境界には、時間的なもの(いつ・どのくらい・終わり)、空間的なもの(どこで、どの範囲で)、やり方(どのように)などがあります。

これが明確になることで適切な活動になりますし、本人にとっては見通しになります。

 

●好きな活動もほどほど?適切な時間と範囲で!

時々支援者が忘れがちになるのは「好きな活動」にも、いや好きな活動こそ、時間的、空間的、やり方の範囲を決め、明確にすることが必要です。

例えば人によっては、好きだけど周囲から認められない活動になっています。なので内容、やり方を教える必要があります。

また、他の例では、好きだからと支援者が長い時間設定することで興奮しすぎて不安定になったり、イライラが続いたりするケースもあります。

どんなに好きな活動でも、適切な時間、範囲を明確にする必要があります。

 

●こだわりに関して

支援者からこだわりと言われていることを活動として活用することがあります。こだわりは本人が注目しそしてできている部分なので、それを活かすのです。これに関しては、別の記事と動画がありますので、是非ご覧ください(詳しくはこちら)。

 

●満足と達成感、そして認められる

自閉症・ADHDの方の中には満足を後回しすることが難しい人がいます。

なので生活の中に満足をくみこむことが大切です。

満足で大事なのは時間だけではなく、満足感や達成感、そして周囲からも否定されない経験の連続だと私は考えます。

そこで生活の中に満足、達成感、否定されない=認められる活動を個別化して組み込むことが大切です。

 

●本人が選ぶ活動

選ぶ活動があることは本人にとって大きな意味があります。しかし、選ぶことがハードルが高い人もいます。

本人が選べる活動があること、また選ぶための手だてやコミュニケーションの設定があることが大切です。

 

●その他の視点

上記の内容とその他の視点をスライドにしました。アセスメントの視点、活動の具体化のヒントにしてください。

katsudouhakken

 

●生活をデザインする

今回紹介した視点も含めて、本人の現状をアセスメントし(単純に好きな活動を活動するだけではなく)、将来の豊かな質の高い生活につなげるためのデザインが必要になります。

それは活動を考えるだけではなく、明確な範囲や活動の具体化、そして新しい活動を教えるなど、様々なデザインが必要になります。

今回の上のスライドにあわせて「活動発見シート」(仮名・トライアル版)を作成しました。PDFとエクセルデータがありますのでダウンロードして使ってください。※

katsudouhakken2

【活動発見シート(PDF)】

【活動発見シート(エクセル)】

 

まだテスト段階ですが、今回の記事やそのほかの記事の視点をまとめています。解説付きのシートです。本人の実態を書き出す。活動を具体化するプロセスをシートにしたものです。是非ご活用ください。※

※個人、事業所、学校内の範囲でご活用ください。これを活用した研修等はご遠慮ください。

 

【関連記事・動画】

●興味関心だけでは余暇は広がりません。余暇を広げるコツ教えます
https://bouzan-note.com/jiha/2816.html

●「こだわり」と「1つのことに集中できる」/自閉症の紙一重な強みと困難さ
https://bouzan-note.com/jiha/1228.html

●自閉症の人のこだわりの考え方・活かし方(こだわりへの対応)(動画)
https://youtu.be/szoUIOe_KEg

 

記事の内容をYouTube動画にあげてます。自閉症や発達障がいの支援者や先生からの「活動が増えないけど、どうしたらいいですか?」の質問についてお答えします。活動を増やす時の視点のスライドとフレームワークシートを作成しました。今回は、ミニ演習も含んでいます。

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