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【災害時避難生活での重要な3つのポイント+大きな変化に備えた日頃からの視覚的支援】

2024年8月12日
by mizuno
自閉症, 行動支援, 視覚的支援, 避難所
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スライド1

 

地震により被災をされた皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

いつも災害時には自分の無力感を感じます。まだまだ、安全確保が最優先と思いますが、変化があった日から意識して欲しポイントを東日本大震災時にまとめたものを公開します。

災害時、避難所等※で、最善策、工夫をしていただきたいポイントです。

※自宅避難、車中避難等でも応用できる内容になっています。

余裕が無いと思いますが、読んでいただき参考にしていただければと思います。

読むのが大変な方は動画も作成しました。

※この記事の動画です! 字幕も編集しました。

 

●本人が活動して良い場所の範囲と境界を明確にする

まず、本人が活動していい場所(休憩場所としての活用も含む)の確保とその範囲と境界を明確に提示してください。

通常はマットやパーテーションなどで境界を明確にしますが、災害時ではシートや段ボール、テープなどを活用してください。

「このあたり」ではなく、視覚的に範囲がわかるようにすること、本人にも、周囲にもわかることが大事なんです。

また、家族スペースの境界だけではなく、個人の安心の範囲も明確にします。

関連記事:境界を明確にして「守れること」 「守られていること」を伝える

 

境界の例

※通常の境界の例です

 

関連記事:家庭での兄弟姉妹との支援は時間と空間の境界が重要です

 

境界で安全を教える

 

●具体的な活動と見通しを設定します

自閉症の人は、自由で曖昧な時間が多くなることが得意ではありません。

なんらかの活動を用意してください。年齢等にあわせて余暇、遊び、エクササイズ、お手伝い等。

開始は実際の物を提示するといいです。終わりが明確な方がいいと思います。

日ごろからスケジュールなどの習慣がある方はあるもので、見通しを伝えてください。

災害時は長い見通しが難しいので、短い可能な見通しをしっかりと伝えます。

「これやってダメ」ではなく、「これやっていいよ」を伝えるようにします。

※ADHDの方も、災害時は満足を抑制されることが増えます。なので、やはり「これやっていいよ」を設定する必要があります。

 

関連記事:避難所等での具体的な活動の設定

スライド5

【活動の見通しについて】

普段スケジュール等の支援をされている方は、その方法でそれらの活動見通しを伝えます。

普段使ってない方は、活動のツールを提示して促すといいでしょう。

言葉だけではなく、絵や具体物などで伝えます。

終わりの見通しも大事になります。

 

●周囲への啓発を続けてください(踏ん張りと・我慢しないの発想)

周囲に事情を説明してください。

特に長い時間の避難では、周囲に本人の特性や想定される行動、支援や配慮のポイントを、

真摯に、そして具体的に周囲に説明、協力を求めてください。

まずは御隣さん、次にキーマン、自治会の方や民生委員、ボランティアさん、あと警察の方など。

いっぺんに伝えないで、少しずつ協力者を増やしてください。

なかには無理解な方がいますが、まず理解している方からで充分です。

ギリギリまで踏ん張って感情的な部分ではなく、真摯に進めてください。

それでもうまくいかなかったら、我慢しなくて良い感情を出していいんです。大事なのは最善であること、長期に備えることです。

だから踏ん張りも、我慢しない発想も、どちらも大事なんです。

 

【パニックの対応に関して】

本人がパニックになったときは、安全を確認し、まず周囲に距離を保ってもらうように協力をお願いしてください。

無理に介入するのではなく、少し落ち着いたら安心できる場所でカームダウンします。

詳しくはこちらをご覧ください。

関連記事:パニックや癇癪になった時に大切な視点

 

【終わりや変更の伝え方】

終わりや変更の伝え方は、「終わり」と「次」で伝えます。

例えば、何ができないときに、その活動の道具を布でおおって「おわり」と伝えることもあります。

「やれない」だけではなく「これやっていいよ」を伝えます。

 

すいません無責任で一方的ですが情報提供でしたが、お役に立てれば幸いです。また、SNSでの拡散の協力をお願いします。必要な方に届くのを願ってます。

 

 

以下は、災害時に大切になる自閉症支援の視点です

スライド2

 

 

【災害時にはじめて視覚的支援を使う時の注意点】

大きい変化があった時に、視覚的支援を始めることにはデメリットがあります。すでに視覚的支援を進める記事が広がっていますがご注意ください。

災害時にはじめて視覚的支援を使うことのデメリットを書きます。(東日本大震災の時の記事はこちら)

災害時は、これやっていいの指示よりも、これやってダメの指示が多くなります。

日頃から使っていない視覚的支援をここで使うと、視覚的支援が本人にとって悪いイメージばかりなります。

その時は、受け入れても、長期化したり、日常に戻ったとき視覚的支援を拒否する方もでます。

また、災害の怖いイメージと視覚的支援ツールが結びつき、視覚的支援ツールを見ただけでフラシュバックを起こすケースもあります。

 

もちろん、災害時に視覚的支援が必要な場面はでてくると思います。

その時は上記のことを念頭において、本人にとって意味ある、できれば「○○やっていいよ」の提示が大事です。

本来はやはり、日頃からの視覚的支援を使う習慣が重要です。

しかし、いま被災されている皆さんに伝えるのは酷な話と思います。

可能であれば今後、災害時に視覚的支援をすすめる記事に関しては慎重さや、補足説明をつけていただきたと願いします。

 

 

以下はブログに書いた関連記事です。

*終わりを明確にする *こちらも

*環境を整理します:特に本人の活動場所とその境界を明確にする

*周囲に障害受容を求める:必要な配慮をしてもらうことと、少し距離を保ってもらうこと

*緊急時の視覚支援のポイント:書けばいいのではなく、あるもので個別化

*具体的な活動の設定:役割、体操 など

*活動を具体化します:具体的な活動の例を【役割】【勉強】【余暇】【運動】であげています

*習慣をつくります

*OKで伝えます!:場所と活動を明確にする支援の意味「これOK」を伝える。

 

 

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