●ワークシステムの境界はいくつかの活動と今の活動と次
構造化の境界の要素に関して整理しています(まずはこちら)。今回はワークシステムに関して整理します。
※スケジュールとワークシステムの違いについても知ることが大切です。ワークシステムはスケジュールと同じように、いくつかの活動を提示したものです。しかし、スケジュールは1日全部のいくつかの活動に対して、ワークシステムは1つの場所、1つの時間帯でのいくつかの活動を提示したものです。
ワークシステムの境界もスケジュールと同じように(※参照:スケジュールの境界の意味)、現在進行の活動とその他の活動が大事な境界になります。その他の活動は、終わった活動とまだ残っている活動の見通しを伝える部分で大事な要素です。
ワークシステムには、もう1つ重要な境界があります。それは1つの場所、時間帯で実施する「いくつかの活動・課題」と、それが終った後の日課や活動=「次の活動」になります。
大枠で2つの境界を明確にすることで、
「どの課題(活動)をするか」
「どのくらいの量をするのか」
「どうなったら終わりか」
「終わったら何をするのか」
の情報を提示します。
●ワークシステムの境界の工夫
境界の明瞭化はスケジュールと似通っています。
- ボードとカードの色のコントラストをつけえる
- 1つ1つのカードの間に線を入れる(私はあまりしない)
- 1つ1つのスケジュールを仕切りで区切られたところにおく
- カードやオブジェクトがボードから突き出すようにする
- 番号をうつ
例えばいくつかの活動と終わって次の活動の指示の場所の色を変えるコントラスをつける場合もあります。
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