●日常の観察によるアセスメントの問題点
多くの事業所が日常的の観察をベースとしたインフォーマルのアセスメントを実施されています。(いまはそうでもないかな?)しかし日常の観察によるアセスメントは以下の理由で把握できる情報が少なく、信頼度にも問題があると考えています。
- 偶発的に起こる場面では、アセスメントで機会が少ない偶発的に起こる場面では、アセスメントで指導・支援者が見過ごす場合がある
- 内容が現在の生活に偏った内容になっている
- 莫大な情報から重要な情報を探す必要がある
- 偶発的に起こる場面では、アセスメントで機会が少ない
- 環境刺激に影響を受けたものである
- 文脈に依存した本人の状態である
特に下3つが日常の生活でのアセスメントの大きなデメリットになります。
日常の生活の中で様々な活動、課題の機会は偶発的に待つしかありません。また、機会がない内容も生じます。
環境刺激に影響のあるアセスメントは、ある概念・スキルがそもそも持っていないのか、環境刺激に影響を受けてできないのかがわかりません。
文脈、状況に左右されたアセスメントは、本当に理解して自立的にやっているのか?文脈、状況、流れでできているように見えるのかわかりません。
つまり、日常の観察の情報の中には信頼性が薄い情報があるということです。※
※環境刺激の中や、文脈のある中での本人の状況はアセスメントできなど、日常のアセスメントの中でわかることもたくさんあります。
●フォーマルアセスメントの長所を活かす
日常の観察のアセスメントとは違い、標準化された検査具を使ったフォーマルアセスメントは、以下の長所があります。
- アセスメントの機会を計画的に設定できる
- アセスメントするポイントが標準化され漏れがない
- ある程度絞り込んだ内容で有効な情報がとれる
- 環境刺激に影響を受けにくい検査室で実施する
- 非文脈のアセスメント※になっている
- 日常の影響を受けにくい
※非文脈のアセスメント:状況に左右されないアセスメント
●インフォーマルアセスメントにフォーマルアセスメントの要素を活用する
そこで、インフォーマルアセスメントでもフォーマルアセスメントの長所を取り入れることを書籍『フレームワークを活用した自閉症支援』では進めています。
具体的には、1対1の指導・支援者でのエリアでのインフォーマルなアセスメントを重視実施します。
また、計画的に、そして具体的にアセスメントの材料を準備していくつかの内容のアセスメントを実施します。
日常の生活の中でなかなか確認できない情報を15分程度の短い時間の中で、いくつかの情報をつかみ。支援のプランニングをします。
通常の日常の観察では何週間もかけても得られない情報が、1対1でのエリアでの15分のアセスメントで重要な情報を得ることができるのです。
>>>児童発達支援センターでのスタートのアセスメントの設定
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