●新しい生活の変化と支援
4月、進学、進級などなど、日本では新しい生活が始まる時期でもあります。
そして自閉症の方にとっては変化が多く混乱する時期でもあります。
しかし新しい生活のスタートで教えらることもでてきますので、この時期を丁寧に進めることが将来にプラスに影響を与えます。
新しい時期が始まるときには、事前に予告をすることが大切です。個々の特性や理解などにあわせて個別化して予告することが必要になります。
以下の記事も参考にしてください。
関連記事:生活移行支援(引っ越し・進級・進学等):まとめ
●「変わること」と「変わらないこと」
新しい生活の時にどうしても「変わること」を予告することが多いように思います。
しかし、「変わらないこと」も是非丁寧に伝えてください。
そのことは以下の点で有効です。
- 「変わるか」「変わらないか」が明確になる
- 「変わらないこと」があることで大きな安心につながる
- 将来につながる気づきになる(例:変化する部分、変化しない部分は常にあって大丈夫)
また、本人が知ってたとしても、予告し確認してください。
「どっちかな?」の気持ちが不安を大きくします。
本来は普段から「変わること」と「変わらないこと」を伝えておくことが大切です。
そのために、やはり普段から変化の対応の困難さなどのアセスメントをし、支援をしていくことが大切です。
【変わること・変わらないこと確認シート】のダウンロードページはこちらです。
●個別化して予告提
どのように「変わるか」「変わらないか」ですが、前にも書きましたように、個別化する必要があります。
ある程度、文章がわかり、図や表が使えるならばフォームを使って伝えます。または、本人と一緒に確認していきます。
文字などの理解の困難さがある場合や、本人の理解にあわせて絵や写真で伝えます。例えば、具体的にカレンダーや事前の予告ボード、初日のスケジュールなどです。詳しくはこちら。
もっと具体的な場合は、例えば自分のバックを指示のある新しい教室の指示のある棚に自分でしまう方法もあります。※引っ越しや新しい環境への移行は本人がそれに参加することが大切です。詳しくはこちら。
●変わること・変わらないこと確認シートを活用してください
今回、記入可能なサポートシートを用意しました。下の注意点を読んで、予告として、また本人と確認しながら活用してください。
※個人、家庭内、事業所、学校内で印刷して使っていただいてかまいません。
※講演・セミナー・ワークショップなどでの活用はご遠慮ください。
※漢字などの読み仮名はそれぞれにあわせて書き込んでください。
※理解等で使えない人もいます。
※3タイプから選らんでつかってください。
使い方は基本自由です。変化すること、変化しないことを予告的に書きだしたり、本人からアイデアを聞いて書き出したりします。その上で対策を一緒に決めるシートです。
対策は例えば、不安になった時に、誰に伝えるか、または避難して良い場所などを確認します。
以下の画像をクリックしてください。シートのダウンロードと解説ページです。
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